先輩先生からのメッセージ【2024年】

  私は幼稚園の養護教諭として3年間勤務してきました。主な仕事内容は、子ども達がケガをしたときに応急処置を行なったり、具合が悪くなった子ども達を対応したりなど、幼稚園全体の心身の健康のサポートをしています。幼稚園教諭とは異なり、クラスを持つことはできませんが、学年問わず大勢の子ども達と関わることができ、沢山の成長の場面に携われるところに魅力を感じています。またケガや体調不良の子を対応する中で、普段とはまた違った一面や成長が見られる養護教諭の仕事に誇りを感じながら3年間過ごしてきました。
  ときには頭を強くぶつけて出血してしまう子がいたり、幼稚園で食べたものが反応してアレルギーの発作が出てしまう子がいたりと、命に係わるようなケガや病気の対応をすることもあります。そのときは子どもが不安にならないよう冷静な対応を心がけていますが、迅速で的確な判断が求められるのでプレッシャーを感じ、処置をする手が震えることもあります。それでも自分の働きかけによって子ども達が笑顔を取り戻し、また後日「先生！元気になったよ、ありがとう。」と言って登園してくる姿が見られたときはとても大きなやりがいを感じます。
  子ども達が安心して幼稚園で過ごせるように、そして「ケガをしたときや具合が悪いときに先生に診てもらえるとホッとする」と思ってもらえるように、これからも養護教諭として子ども達と心を通わせながら関わっていきたいと思います。