先輩先生からのメッセージ【2021年】

  小学生の頃からなりたかった幼稚園の先生になれた22歳の春。1年目は年少組の副担任として、子どもたちと様々な初めてを経験してきました。2年目は1年間一緒に過ごした子どもたちと一緒に年中組に上がり、念願の担任に。自分でできることも増えてきて子どもたちと様々なことに挑戦しました。そして3年目。また持ち上がることができ今まで一緒に過ごしてきた子どもたちと過ごせる最後の1年が始まりました。『進学を見据えて』の活動も多く私が必死になりすぎて子どもたちが苦しくなってしまったこともありました。しかし、落ち着いて子どもたちのことを見てみたり、どうしてそう伝え続けていたのかを話したりしたときに真剣な目で話を聞く子どもたちの姿がありました。その姿に気付いたとき、心配いらないくらいたくましく大きくなったと感じました。今まで子どもと保育者の信頼関係とは、子どもが保育者を信頼して頼ってくれることだと思っていたけれども、このとき保育者が子どもたちを信頼することも大切だと気付きました。『子どもたちが困らないようにちゃんとやらないと』と思うのはとても素敵なことで、その気持ちもちゃんと子どもに伝わっています。実習でも感じた『どの程度手を貸していいのか・言葉で伝えていいのか』は、何年経験しても毎回探りの連続です。子どもたちと一緒に成長ができて何年経っても新しい経験ができることが先生の魅力だと思います。
  想像していた幼稚園の先生より遥かに大変だけど、想像よりも遥かにやりがいがあって楽しくて幸せな仕事だと思います。ピアノが好き・運動が好き・製作が好きなど自分の強みを大切に子どもの気持ちに寄り添える素敵な先生が増え、そんな未来の先生たちに会えることを楽しみにしています。