先輩先生からのメッセージ【2025年】

  幼稚園教諭として過ごした3年間は、笑顔と発見の連続で、私にとってかけがえのない宝物です。私は年少から卒園まで、同じ学年の子どもたちと3年間一緒に過ごすことができました。その子たちは今でも心の中で特別な存在です。
  1年目は右も左もわからず、不安でいっぱいだった私を支えてくれたのは、毎日目の前にいる子どもたちでした。少しずつ言葉を覚え、自分の気持ちを伝えてくれる姿に励まされ、「先生！」と呼ばれるたびに嬉しさと責任を実感しました。そして子どもたちと心が通い合う瞬間は、何よりの喜びでした。
  学年が上がるごとに、運動会や発表会でできることがどんどん増え、子どもたち同士の関わりも深まっていきました。年長になるとリレーに取り組み、負けた悔しさを一緒に味わいながら、自由遊びの時間に作戦を立てて何度も練習し、本番で1位を取れた時の子ども達の嬉しそうな笑顔は忘れられません。発表会では子どもたちから「こんな振り付けはどう？」とアイディアをもらい、一緒に作り上げてきました。子ども達の発想にはいつも驚きの連続でした。本番のステージでキラキラと輝く子どもたちの姿や、それを一生懸命見守る保護者の温かい眼差しは今でも私の心に焼きついています。
  日々の保育には悩んだり迷ったりすることもありますが、それ以上に子どもたちと一緒に笑い、泣き、喜び合える瞬間が幸せです。そして、保護者の方からは行事が終わる毎に温かいメッセージを送っていただきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  また、最初は緊張していた面談も回数を重ねるごとに少しずつ気持ちに余裕ができ、子ども達の成長を一緒に喜び、悩みを共有しながら信頼関係を築くことができたことは私の大きな学びになりました。
  これから保育を目指す皆さんにも、ぜひ子どもたちと真剣に向き合い、その中でしか得られない素敵な宝物を見つけていただきたいと思います。