先輩先生からのメッセージ【2018年】

  私は、今年度で幼稚園教諭となり１０年目を迎える。現幼稚園で３年、他園で７年勤めてきたが、他の幼稚園を経験することで様々な角度から幼児教育を見る事ができた。教育方針に沿った各園の指導方法、子どもや保護者との関わり方、学年全体での連携、仕事の進め方など、行く先々で多くのことを学び、吸収、そして実践するにあたり、自分に足りないものや必要なものを考え、保育に向かい合う事ができてきた。
  毎年、たくさんの子どもたちと出会い、新しく始まる環境の中にあっても自分の中で変わらずにある「クラスのかたち」。 挨拶が進んで行えるクラス、遊びや行事を全力で楽しめるクラス、周りの人を思いやる優しい気持ちを持ったクラス。こういったクラスを作るために優しさだけだはなく、時には厳しく指導する事もあった。近年では、家庭での注意も減り、幼稚園での出来事を過剰に受け止める保護者がいる事も現実であるが、集団生活の中で良い事、悪い事を伝えるのが私たち幼稚園教諭の仕事であると考える。
  小さな社会で様々な経験をして、心も体も大きく成長する子どもたち。一人ひとりがのびのびと過ごせるようにクラスの雰囲気、環境は子どもたちにとって大きな影響を与える。より良いクラスにするために、子どもの目線に立ち、共感したり、一緒に成長することがとても大切なことであると感じた。