先輩先生からのメッセージ【2018年】

  私は二年間年少クラス、そして三年目になり、年長クラスを見ています。一年目のときに共に過ごした子ども達は、親から離れ、園で一日を過ごすことで精一杯でした。
  また、その頃の私自身も、「なんで話を聞いてくれないんだろう、椅子に座ってくれないんだろう」と、ついつい子どもを攻めがちになっていました。
  しかし、毎日生活していく中で、保育者や友だちとの関わり、行事の経験から、少しずつ子ども達は成長してくれました。今思えば、何もかもが初めてで、不安な子ども達なのです。私自身の力不足だったことも多かったと思います。一方、その頃の私自身も、子ども達のように、慣れない幼稚園教諭という仕事に、必死になってしまいました。そのような反省を感じられるようになったのも、三年目になった私自身の成長なのかもしれません。

  幼稚園の仕事は、毎日が忙しく、あっという間に月日が過ぎていきます。そんな中でもやりがいを感じられるのは、子ども達の成長があるからです。一人でトイレに行けず、泣いてばかりいた子が、小さい子の世話をしていたり、「先生の手伝いをしたい」と声をかけてくれるようになりました。
  また、何より嬉しかったのは、「また先生のクラスになりたい」「一年間楽しかった」と子ども達が言ってくれたことでした。その言葉で、反省点ばかりでなく、自分の思いが子ども達に伝わっていたんだと実感し、改めて保育の仕事の素晴らしさに気付かされました。