先輩先生からのメッセージ【2018年】

  私は、今まで3歳児と4歳児のクラスの担任をさせていただきました。毎年、いろいろなお友達がいてクラスの雰囲気も違い、「今年はどんなクラスになるのだろう」ととても楽しみにしています。入園・進級直後は、泣いて登園してくる子や緊張してなかなかお話できない子などいるのですが、早く幼稚園に慣れてほしいという願いがあり、私たちは沢山コミュニケーションをとりながら、そのような子どもたちと向き合っています。
  私が持ったクラスの中に、どうしても保護者の方が見に来る行事では泣いてしまい、保護者からも離れられず練習の成果を発揮できない子がいました。私もその子に寄り添って声をかけたり一緒にやってみたり試行錯誤しましたが、2学期まで全部泣いての参加となってしまいました。しかし、1年間で最後の行事の朝、いつもだったら行事の時に泣いていた子が、泣かずに登園してきました。私が「今日は泣いてないの？」と尋ねると、「もう泣かないよ！」と笑顔で答えてくれたことが忘れられません。そして、本番は堂々と発表することができました。その他のお友達も、行事を経験していくうちに、保護者の方に自分の頑張っている姿を見せたいと強く思うようになっていきました。終わった後の上手にできた！と自信に溢れている子どもたちの笑顔を見ると、私も嬉しく思います。一つひとつの行事をお友達とやり遂げることの達成感は、子どもたちの心の成長につながっていると感じました。これからも子どもたちと一緒に達成できたことの喜びを共有しながら成長できる保育者でありたいと思います。