先輩先生からのメッセージ【2021年】

  子どもたちと日々過ごしていると、いろいろな成長を身近で感じられることが保育者の特権だと私は思っています。なかでも毎日練習していて、昨日まで出来ていなかったことが今日出来るようになった時の子どもたちの嬉しそうな顔を見ると、すごく嬉しい気持ちになります。
  以前、私が担任をしていたクラスの子どもが、ジャージのボタンが出来ず苦戦していました。泣きそうになりながらも諦めず頑張る姿に「出来るよ、頑張れ」と励ましながら、そばで見守っていました。しばらくすると、１つボタンを留めることが出来ました。出来た瞬間パッと顔を上げて嬉しそうに「出来た！」と言った、あの子の顔が今も印象的に残っています。私も嬉しく、「すごいね！出来たね！やったね！」と褒めながらも感動して泣きそうになってしまいました。そうした日常の事で、１つの小さな成長をみることが出来るのも、毎日子どもたち一人ひとりと向き合っているからだと思います。
  私はこれからも子どもたちの小さな成長を見逃さず、子どもたちの「できた」という経験をたくさん共有出来る保育者でありたいと思います。