先輩先生からのメッセージ【2021年】

  私は、幼稚園で３年間を過ごした中で、１番いろいろな経験が出来たのは、１年目にもった年少のクラスです。そのクラスには、人一倍自我が強い子や、話しかけても補助の先生にのみ反応する子がいました。集団生活の中で行動を共にさせるという一心で、その子たちに押し付けてしまうこともありました。ですがある日、その子たちの言う事をすべて聞き入れる日をつくると、子どもも少しずつこちらの話を聞いてくれるようになりました。互いに信頼関係を築くだけでなく、相手が子どもでも意見を聞き合うことが大切なのだと学びました。
  そして、保育をしていく中で最も大事なことは、感謝の気持ちを忘れないことだと思います。子どもに対して「ありがとう」と言う姿は、子どもも見ていて、教えずとも自ら言うようになります。また、先輩や後輩に対しても感謝を伝えることで、自分の気持ちも穏やかになり、その気持ちが保育への丁寧さへと必ず繋がります。当たり前なことに感じると思いますが、どんな時でもその気持ちを忘れず保育をしていくことで、子どもの成長へと繋がります。これから保育の現場に立つみなさんも、その気持ちを忘れず、期待をもって頑張ってください。