先輩先生からのメッセージ【2023年】

  昨年担任していた組は24名在籍している中で発達障害児が4名おり、加配教員と協力してクラス運営を行った。クラス全体の様子を見てそれぞれの園児に適した配慮を行っていく必要がある為、加配教員とは一人ひとりに応じた対応を話し合って保育を行った。私が印象に残った行事が運動会のパラバルーンである。音楽と一緒に様々な技を表現していくのだが1人でもタイミングがずれると技が成功しない為、保育者の声掛けや動作では理解が難しい園児もいた。そのため、写真や絵で表示して伝えてみた所、少しずつ理解してバルーン練習を楽しむ姿が見られた。ある日、私がバスに添乗しており保育室に不在でバスから戻って保育室に入ろうとした時、既に子ども達同士で「せーのっ！○○！(技の名前)」と練習している姿が目に飛び込んできた。自分たちだけで進んで練習した子ども達の姿に涙が出そうになった。本番は子ども達が笑顔で楽しむ技も成功しクラスの気持ちが1つになった瞬間を感じた。改めて保育者としてのやりがいを感じ、保育者になって良かったと思えた瞬間だった。