先輩先生からのメッセージ【2018年】

私は3歳児1回、4歳児2回担任を持ち、今現在は4歳児を担任しています。
幼稚園で働くようになってから、子どもと過ごすことで大学で習ってきた『保育は日々の積み重ね』を身をもって感じる日々であります。
幼稚園という集団で過ごしていく上での決まりや約束を保育者とともに毎日繰り返すことで覚えていきます。はじめは保護者分離が難しく、泣いて何もしなかった子どもも自分ができたことは友達に教えてあげるようになります。教えてあげることができた子どもは自信を持つことができます。そうやって『できる』ことを積み重ね、毎日が楽しいと思えるように保育者は成長の道筋を作ることが必要であると感じました。
子どもの楽しいは無敵であり、子どもの原動力であると思います。自分もようやく子どもと毎日を楽しめる余裕を持てつつあります。私も幼稚園の毎日を繰り返すことで子どもとともに成長しているのだと実感しています。
また、子どもの成長の近くにいて、同じものを見て共有できることはとても素敵なことだと思います。雨が上がった後の園庭には小さな水たまりができます。その水たまりを池に見立てて魚釣りをしている子どもがいました。その子どもは木の枝を釣り竿にして少し水面が揺れると『釣れた！』と言って何回も釣りを楽しんでいました。大人にとっては靴が汚れるとかぐじゃぐじゃとネガティブに思うことも、子どもにとっては楽しい大きな池に見えるのです。子どもから見える世界にたくさん気付き、共感しあえる保育者でありたいと思います。