青徳幼稚園
園長 垳田 やよい
幼児にとって初めての社会生活の場である幼稚園。私たち保育者は、それを胸に刻みながら保育に携わっていかねばと常に思っています。子どもたちにとっては人生の出発点ともいえる重要な場なのです。又、この時期の子どもたちの習熟度は大変素晴らしく、スポンジのようにいろんなことを吸収していきます。
我が園では、子どもたちのその特性を生かしながら、特に音楽指導に力を入れています。入園当初は、まだまだ集中力が続かず1日15分程度の全体指導を中心に個人指導も取り入れながら、個々の状態にあった指導を心掛けています。子どもたちの能力は、千差万別で全員同じペースでというのは不可能です。中には大器晩成型で後半に驚くほどの成長を見せてくれる子どもたちもたくさんいます。最終的には曲を仕上げ、合奏の形にしていくわけですが、ある程度に仕上がり懸命に演奏している子どもたちの姿には涙が出るほど感動を覚えます。ひとりひとり「頑張ったね」「じょうずだったよ」と声をかけてあげると満足そうな子どもたちの表情に又感動をもらっています。そして子どもたちと日々接する幸せを心から味わっています。
音楽家のストランヴィンスキーは、『私の音楽を一番よく理解しているのは子どもたちだ』という言葉を残しています。素直で純粋無垢な心で音楽を受け止めてほしいという願いが込められているのでしょう。
子どもたちから学ぶこともたくさんあり、子どもたちと一緒に少しずつ成長している毎日です。
コラム執筆園のご紹介
バックナンバー
- 第1回 繋がりの温かさ
- 第2回 一年のはじまり
- 第3回 豊かな心を大切に育てる
- 第4回 幼児教育の魅力について(現在のページ)
- 第5回 ~共感・・・一緒に楽しむ~
- 第6回 「非認知能力」ってなんだろう?
- 第7回 豊かな心と感性を育てる