2017年07月11日

第5回 ~共感・・・一緒に楽しむ~

谷塚おざわ幼稚園
副園長 小澤 理加

  雨の降った日、外で遊べなかった園児と、「お母さんができること」について話していました。
「楽器が吹ける」「洋服をつくれる」…といろいろ出てきたので、
「お母さんみたいに楽器が吹ける人になりたいの?」
と聞いてみると、
「大工さん!」
と即座に元気な返事が返ってきました。その会話の続きをみなさんにもおすそわけ。

男児 「幼稚園がぼろくなったら、つくってあげる。(しばらく考えて)…きれいで、遊具がいっぱいある幼稚園だよ。みんながやったことない遊具つくってあげる。」
私 「すごいね!」
男児(実演しながら)「鉛筆耳に挟んで、はちまきするの。木の板を足で押さえて、のこぎりやるの。」

  幼稚園で様々な遊具で遊んでいるうちに、「もっと面白い遊具ないかなあ、あったらいいな」と思ったのでしょう。
  幼虫が、太い青虫からサナギになり、刻々と様子を変えながら、とうとうアゲハチョウになりました。鳥の糞のような模様だった小さな幼虫の時から観ていた年中児が、「わあっ」と観察ケースをすきまなく囲みました。子ども達の目は、パタパタはばたく蝶に興味津々。
「この水何?」「おしっこしたんじゃない?」
と、いろいろなことに気付きます。蝶の誕生の喜びを共感できたことが、何より豊かな経験になりました。
  このような様々な経験を積み重ねることができる場所が幼稚園です。子ども達が健やかに成長できるよう、共感することを大切にしていきたいと思います。

コラム執筆園のご紹介

谷塚おざわ幼稚園(草加市)

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