北越谷幼稚園
園長 佐藤 広規
近年、「非認知能力」という言葉をよく見かけるようになりました。この能力は、「意欲」「協調性」「忍耐力」「計画性」といった、数値では測りにくい個人の特性を指しており、将来の社会的な成功に繋がる要因と言われています。幼児期は、まさにその「非認知能力」を養う上でも大切な時期であり、幼稚園では毎日のように子どもたちが人間的な成長を見せてくれます。
一例をご紹介しますと、当園では年長さんが「さか上がりチャレンジ」というものを行っています。 「卒園するまでにさか上がりができるようになろう!」という目標で、全員で取り組んでいるもので、できた子が一番多かったクラスには、週替りで「チャンピオントロフィー」が体操の先生より贈られます。自由遊びの時間では、さか上がりを頑張る子だけでなく、応援するお友達、「できたー!」と喜びを先生に伝えてくれる子など、たくさんの姿が見られます。
結果が全てではありませんが、このような取り組みをきっかけに、あきらめずに頑張ることの大切さ、できた時の達成感、みんなで喜びを分かち合うことの嬉しさなどを味わい、何事にも前向きにやろう、と思える子になって欲しいと願っています。
コラム執筆園のご紹介
バックナンバー
- 第1回 繋がりの温かさ
- 第2回 一年のはじまり
- 第3回 豊かな心を大切に育てる
- 第4回 幼児教育の魅力について
- 第5回 ~共感・・・一緒に楽しむ~
- 第6回 「非認知能力」ってなんだろう?(現在のページ)
- 第7回 豊かな心と感性を育てる