先輩先生からのメッセージ【2019年】

  私が年長の担任をしていた時のことです。年長は運動会の種目でクラス対抗リレーを行うのですが、子どもたちの意欲や成長に保育者としての喜びを感じたので紹介します。

  クラス代表のリレー選手を選んだとき、選ばれなかった子どもたちが悔しがる様子が伝わってきた為、このままではリレー選手の子どもたちが気持ちよく練習や本番に臨むことが難しいと思いクラス皆の前で話をしました。「選手は選ばれなくて悔しい思いをしているお友だちがいることを忘れないでほしい、そして選手はクラス皆のために頑張るから、精一杯の応援をしてほしい」と私の思いを伝えました。その日から外で練習をしていると、沢山の応援をしてくれるようになったり、子どもたちの遊びの中にリレーごっこが増えてクラス皆で盛り上げていたり、リレーに負けたときには「大丈夫」「がんばれ」などお友だちを支えられるようになりました。自分が子どもたちに掛けた言葉が影響を与えることが嬉しくもあり、責任を感じました。素直な子どもたちと保育をする中で喜びを感じられるお仕事だと思います。