先輩先生からのメッセージ【2018年】

  私は幼稚園に勤めて、今年で四年目になります。今年の三月には、初の卒園児を送り出しました。この子達と出会ったのは、私が一年目の時でした。
  まだ、体もとても小さくて、生活の中で一人で出来る事が難しい事も沢山ありました。着替えでは、Ｙシャツのボタンの取り外しが難しかったです。しかし、毎日少しずつ練習していくうちに、手先が器用になりボタンの取り外しが上手に行える様になってきました。
ボタンの取り外しが出来た時の、満足げな表情は今でも忘れる事はありません。何より、身近で子ども達の成長を感じる事が出来たのでとても嬉しく思いました。嬉しい事もあれば、保育の事で悩む事も沢山ありました。一年目の私は、クラスの補助として入っていました。上手く行動する事が出来なかったり、手順を間違えたりと何度も失敗をし悩んでいた時期もありました。その時に、補助として入っていた担任の先生から注意点やアドバイスを頂きました。出来ない自分が悔しくてその時はとても落ち込みました。そんな中で、クラスのある女の子の保護者に会った際に、「先生の事が大好きで、お家でいつも話しているんですよ。」と言われ涙が出るほど嬉しかったのを今でも覚えています。それからは、失敗をしてそこから学び次に活かそうと前向きな気持ちになれました。保護者のあの言葉のおかげです。子どもに励まされる事も沢山あり私達保育者も子どもから沢山の事を学ばせてもらっているのだなと感じました。
  この子達と過ごした三年間は、本当に楽しくてあっという間でした。沢山の思い出があった分、卒園となるとすごく悲しかったです。でも、三年間を振り返ると立派に大きく成長してくれた事に喜びを感じています。この子達がどのように成長していくのかがこれからとても楽しみです。
  四年目でも、失敗する事も多々ありますが初心を忘れずに子どもに愛情を持ってこれからも保育をしていきたいと思います。今、保育者を、目指している人も諦めずに頑張って素敵な保育者になって下さい。